どんな巡り合せか、なんのご縁なのか、ソニーミュージックさんからご依頼をいただき、ビートルズ関連のCDジャケットのアルバムデザインを担当させていただきました。きっかけは、遡ること2011年(うさぎ年)に、ぼくがデザインをした1枚の年賀状でした。こちらが、その年賀状。
写真のうさぎは、当時うちの実家で飼っていたうさぎ。ネザーランドドワーフのくるみちゃん。母が可愛がっていたうさぎです。そして、わかるひとにはわかります、この年賀状デザインには元ネタがあって、、、実はビートルズのアルバム「Let It Be」のジャケットをオマージュしたデザインなんです。
ジョン、ポール、ジョージ、リンゴ、メンバー4人にくるみちゃんの写真を見立ててデザインをしたのですが、この年賀状を当時購入していただいたソニーミュージックの担当者さんから、およそ9年もの歳月を経て、ぼくのところに連絡が来たのでした。
そのいきさつについては、今回の担当者さんが運営するこちらのブログでご紹介いただきました→『Power To The Pop』のジャケットはなぜウサちゃんなの?「くるみちゃん」の物語。
ぼく自身も、こんな事が起きるなんて1ミリも思っていませんでしたが、自分の好きなものをテーマに、情熱を込めてデザインすると良いことがあるものだなと、不思議なご縁を噛みしめるとともに、ひとつ勉強になりました。そうしてデザインが出来上がり、2019年11月27日にリリースされたのがこちらのCDです!
ポップの魔法を信じるかい?
カヴァーでもない、コピーでもない。誰もが納得の超名曲から隠れた名曲までBEATLEDNAを受け継ぐ楽曲の数々を世界中からレーベルを越えて集めた、すべてのポップ・ファンに贈る究極のCD。ラズベリーズ、トッド・ラングレン、パイロット、10cc、ELO、チープ・トリック、バッドフィンガー等の70's王道曲に始まり、ザ・ナック、ティアーズ・フォー・フィアーズ等の80'sとジェリーフィッシュ、ザ・メリーメーカーズ等の90'sポップ・チューン。さらにザ・ラトルズ、ロイ・ウッド、スタックリッジ、クラトゥ、フールズ・ガーデンらのマニア納得の選曲から、オウズリー、マイク・ヴァイオラ、ザ・ナインズ、パグウォッシュ、LEO、ブルウなど近年のポップ職人たちによる秘蔵の一曲まで。更にコンピ収録になかなかOKのでないエルヴィス・コステロ、ビリー・ジョエル、オアシスも奇跡の収録決定!2枚組CDに可能な限り40曲近く詰め込んだ、初心者もマニアもPOWER POPファンにも楽しめる究極のBeatleDNAコンピ。誰もがHAPPYな気持ちになれるGOOD MELODY満載のCDです。
BEATLEDNA“誰もが使い捨ての音楽ばかりを求めているわけじゃないと思うんだ…“「BeatleDNAここに集結!」 より
ジャケット表紙だけでなく、CDレーベルや、ケースのデザイン等も担当させていただきました。ジャケット裏面には、オリジナルのくるみちゃんの写真を。。ああ、懐かしい写真です。
くるみちゃんは、もう亡くなってしまってこの世にはいませんが、こうして写真に残って、全国のCDショップに並んで、ビートルズファンの人たちの手に渡っているんだなあ〜と思うと、感慨深い気持ちになります。
CDの方は、もちろんぼくも何度となく聴かせていただいて、珠玉ポップチューン41曲。知っていた曲もありますし、(ななんとオアシスの歴史的名曲「Don't Look Back In Anger」がラストナンバーに!)Power To The Popを通じて好きになった曲もたくさんあります。
ソニーミュージックの担当者さんに、CDの感想を送ったら、これまたブログの記事にしていただいたので、こちらもご覧ください→『Power To The Pop』ウサちゃんジャケのデザイナーのミズノさんからメッセージ!
ビートルズファンなら絶対に好きになるビートルズ感満載の楽曲だらけ、ポップメロティーが好きな人にとっては、「こんなグッドメロティーがこんなにもあるんだ!」と新発見があること受け合いの1枚となっております!お近くのCDショップまたは、Sony Music Shop、アマゾン等でも購入可能です!
最後に、スペシャルサンクス的に、ご縁をつないでくださった、デザイナー年賀状運営の梅さんには感謝しかありません。ありがとうございます☆
制作メモ
クライアント:株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ さま
制作パートナー:近藤大芝